Nemesis Party

ゲームの感想と備忘録

【感想】黒先輩と黒屋敷の闇に迷わない│ミステリアスな美女にセクハラしつつ洋館からの脱出を目指す探索ホラー風ADV

評価:★★★☆☆

黒髪ロング・黒セーラー・黒タイツのミステリアスな美女「黒先輩」にセクハラをしつつ洋館からの脱出を目指す探索ホラー風ADV。

作中で漂っている雰囲気は不気味でホラゲ風なのに、所構わずセクハラができるという良い意味で緊張感がない独特の雰囲気を持った作品でした。

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【感想】〔él〕│荒廃した地球で悪と戦うスナイパーたちを描いたSFサスペンス風ADV

評価:★★★☆☆

【感想】

荒廃した地球で悪と戦うスナイパーたちを描いたSFサスペンス風のADVゲームで、PC98時代に発売された作品のリメイク版となります。

ゲーム起動時からメガロアース計画やらブラックウィドウやらと壮大な舞台設定をつらつらとムービーで捲し立ててくるので若干引き気味だったんですが、いざ本編が始まるとそこまで小難しく取っつきづらい話じゃなかったのでスッと物語に入り込めました。

ただ、画面のオブジェクトをクリックして進行する総当り型のシステムはかなり面倒。(例えば、登場人物と会話したいときはその人物の口元をクリックする等)

どこをクリックすればイベントが進行するのか分かりづらかったり、同じ文章を何回を読ませられたりとシステム面でのストレスは多かったです。

でも、クソ面倒なシステムでクリアまで頑張れたのはシナリオの面白さのおかげで、犯人の姿がいまいち見えてこないまま、次々と無惨に殺されていく仲間たちというサスペンス仕立てのストーリーにどんどん引き込まれていきました。容赦ないスプラッター表現があったのも良かったです。

ただ、ラストの急展開は評価が分かれそうですね。個人的に、受け入れがたいというか駆け足で尻すぼみに終わってしまった感は否めません。

リアル調に描かれたグラフィックと中盤までのサスペンス仕立てのシナリオに光るものは感じられたものの、結末とシステムの面倒さという大きな不満点が足を引っ張っていたのが惜しい作品でした。

【感想】狂った果実│元祖鬱ゲーと名高い猟奇サスペンスADV

評価:★★★☆☆

【感想】

元祖鬱ゲーやらエロゲ史上最悪の鬱ゲーと名高い作品ですが、その名に恥じぬとんでもない作品でした。

ゼミの教授が主催するパーティでの死亡事故をきっかけに起こるスリリングな展開の数々と、吐き気を催す邪悪で猟奇的なイベントCG、そして迎える衝撃的な結末――で、読後感の悪さは圧巻の一言。とにかく救いがなく胸糞悪い作品でした。

テキストだけならそこまでダメージ無いんですが、ここまで丁寧に描かなくてもいいのに…という無駄にリアルな猟奇CGのせいで強烈なインパクトを残していきます。16bitのグラフィックが更に凄惨さを際立たせていました。人間はもちろん、動物の惨たらしい姿も容赦なく描かれているので苦手な人は注意です。犬猫系は本当にキツい。

インパクトの大きさでいえば、登場人物の死に際を楽しそうにスケッチしたCGも印象的。犯人の狂気的な一面がはっきりと現れた場面なので、犯人の正体は分かりつつもゾッとしましたね。

このように最低最悪なゲームだとは思いますが、何だかんだ好きな作品でした。どんな形であれ犯人は主人公の心を手に入れて、ある意味報われるというメリーバッドエンドが自分好みだったし、最後は主人公も復讐を果たしたのだと想像が膨らむ一枚絵で幕を閉じるという完璧な締め方なのも良かった。

良くも悪くも、90年代のエロゲ史に名を刻んだ作品というのは納得の一作でした。

入手難易度の高さやその内容から人を選ぶことは間違いないですが、鬱ゲーマニアの人にはぜひ触れてみて欲しい作品です。

YouTubeにプレイ動画もあげられてました。

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【感想】闘神都市│アリスソフト看板シリーズの第一作!今でも十分楽しめるレトロRPG

評価:★★★★☆

【感想】

アリスソフトの看板作品の一つ闘神都市シリーズの第一作で、現在はアリスソフトアーカイブスにて無料配布されています。

30年以上前の作品なだけあって、流石に古臭さと操作性の悪さは否めませんが気付けば熱中してクリアまでプレイしていました。古いからって侮れない、アリスゲー恐るべし。

システムはオーソドックスなコマンドRPG。戦闘パート以外もコマンド総当りで進行していきます。基本的にはレベル上げ→ボス戦→レベル上げの繰り返し。単調ではありますが、レベリングなどの作業ゲーが苦にならなければこの時代の作品にしてはグラフィックも綺麗だし女の子モンスターのバリエーションも豊富なので飽きづらいのではないかと思います。

ストーリーも王道ファンタジーっぽい感じで作風に合っていたかなと。ただ、終盤のYORAあたりのエピソードはもう少し掘り下げて欲しかった感も。というか何でローマ字表記なの?

ちなみにゲームクリア時のレベルは戦士Lv52、魔法Lv13でした。ラスボス戦は難なくクリアできたのでもう少し低くても問題なさそう。魔法はほぼ使わず脳筋プレイしてました。

今作での不満点は、エンカウント率が高いこと。酷いときは1歩歩くだけで遭遇します。ただ、その階層の一定の敵数を倒したらぱったりエンカウントしなくなるみたいなので隅々まで探索するときはそこまで苦にならずに済みました。

あとは階層が変わるとマップが初期化されること。これは本当に解せない。マップは埋め尽くして完成度100%にしたい性分なのと方向音痴ゆえに、エリアチェンジで初期化されたときは目を疑ってしまった。

実は以前、あまりの操作性の悪さに投げてしまった過去があるんですが今回はちゃんとクリアまでプレイできて良かったです。

前述の通り、無料配布しているので古き良きエロゲに触れたい人や闘神都市シリーズを1からプレイしたい人にはおすすめです。

あと余談ですが、ラスボス前は9階と10階の行き来しかできなくなるので、モンスター娘の捕獲やらその他イベント埋めしたい場合は、闘神戦前のセーブデータを取っておく必要があります。スタッフロール後にまた街に戻れるかなーと期待していたんですが、古いゲームなのでその辺は不親切。仕方ないですが。

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【感想】狂気と鮮血の爪│凄惨で陰鬱な雰囲気が漂う猟奇的RPG

評価:★★★★☆

【感想】

猟奇的RPGと銘打っているだけあって、全体的に凄惨かつ陰鬱な雰囲気が漂っている作品でした。そして結末も衝撃的で救いがない、シリアス一辺倒のシナリオ。

ヒロインの献身的な姿やNPCとの交流も垣間見えるため更に絶望感が際立つエンディングだったと思います。エンディング後にタイトル画面が変わる演出も含め、自分好みの締め方だったので強く印象に残りました。

2時間程度でクリアできるボリュームですが、オブジェクトを調べたときのヒロインの反応のパターン数、NPCとの会話の変化、ゲーム内実績など丁寧に作り込まれているのも好感が持てます。

Hシーンが陵辱異種姦オンリーという人を選ぶ作品ではありますが、シリアスなストーリーが好きな人には是非おすすめしたい一作。